仁風閣 鳥取県鳥取市に位置する、国の重要文化財に登録された西洋館「仁風閣」。1420年代にイタリアで生まれたフレンチ・ルネサンス様式に基づく、白亜の木造瓦葺きの姿が特徴的です。 仁風閣は、もともと1907年に元鳥取藩主池田家の第14代当主である池田仲博侯爵の別宅として建てられました。各室に施された職人の意匠が目を引く、まさに芸術品のような空間です。 周辺は現在「久松公園」として整備され、市民の憩いの場となっています。また、桜や紅葉の名所にもなっており、仁風閣と季節の花々を楽しめることも魅力の一つです。
大山 鳥取県の西部に位置する大山町(だいせんちょう)にある山「大山(だいせん)」。中国地方の最高峰・大山は海抜1,709mの山で、1922年には日本で3番目の国立公園となりました。現在は蒜山地域や島根半島なども追加され、「大山隠岐国立公園」となっています。 大山は、「東の富士山、西の大山」ともいわれるなど、西日本を代表する山です。夏は登山をすることができ、冬はスキーやスノーボードを楽しめます。また、夜空や紅葉、新緑など四季折々の大自然も大山の大きな魅力です。 大山の周辺には神社やお寺などの伝統的な建造物が数多く存在するほか、温泉やキャンプ場などもあります。また、大山は海に近い場所にあるため、山の幸、海の幸の両方を味わうことが可能です。特にご当地グルメである大山そばは、大山に来たら是非とも食べたい一品です。
水木しげるロード 鳥取県の西部・境港市に位置する「水木しげるロード」。境港市出身の漫画家・水木しげる氏が描く妖怪の世界観をテーマとした商店街です。JR境港駅から約800mにわたって続き、「水木マンガの世界」や「森にすむ妖怪たち」などのテーマが決まっている道中には、計177体の妖怪ブロンズ像が立ち並びます。 道沿いには、数多くの妖怪スポットが点在。不思議な雰囲気漂う「妖怪神社」には、全国から妖怪が集います。目玉おやじの形をした御影石の球体やからくり人形が運んでくる「妖怪おみくじ」も試す価値ありですよ。 その他にも、数多くの水木作品が展示されている「水木しげる記念館」やオリジナルグッズの物販や喫茶・軽食を楽しめる「ゲゲゲの妖怪楽園」があります。まさに水木しげるワールドに浸れるスポットです。
倉吉 鳥取県の中央部、倉吉市に位置する、白壁土蔵の町「倉吉」。江戸時代に商工業都市として栄えた当時の名残が残るスポットです。 白壁土蔵が立ち並ぶ町には、カフェや雑貨屋などが営業しており、景観を眺めるだけでなく、ショッピングも楽しめます。無料の駐車場も多くあるため、車で観光に訪れる人にとっても嬉しいですね。 二十世紀梨の生産地としても知られる倉吉。白壁土蔵群の近くには「鳥取二十世紀梨記念館」があります。通称なしっこ館と呼ばれる日本で唯一の梨をテーマにした博物館。二十世紀梨の歴史や栽培方法を学べることに加え、実際に二十世紀梨を味わえますよ。
竹野海岸 兵庫県北部の豊岡市に位置する「竹野海岸」。山陰海岸ジオパークの一部に含まれ、東の平井ノ鼻から西の浜須井まで約4kmの海岸線が続きます。 竹野海岸は、それぞれ趣向の異なる7つのビーチを有しています。海面の透明度の高さと1kmの美しい白浜から「日本の渚100選」に選ばれた「竹野浜海水浴場」や、イカやウミウシが暮らす「大浦浜」など。 また、荒波に削られてできた自然の洞「淀の洞門」をはじめとした自然の名所を巡るカヌーツアーや、海中の様々な生き物に出会えるシュノーケリングの体験などの豊富なアクティビティも揃っています。
大山寺 鳥取県の西部・大山町にある「大山寺(だいせんじ)」。奈良時代に金蓮(こんれん)上人によって創建された天台宗の寺院です。中国三十三観音の第二十九番札所として多くの参拝者が訪れます。 戦国時代には尼子氏・毛利氏ら名高い戦国武将らが信仰したことも。その際に阿弥陀堂や鐘楼の寄進も受けました。2017年には、本堂と鐘楼が国の有形文化財に登録。手厚く保存がなされています。 大山寺では毎年10月24日に「秋季大祭」が開催されます。稚児行列や厄除け護摩法会などが執り行われる秋の一大行事。また、同時期に催される「大山紅葉祭り」では、鳥取県の物産店が出店するなど、大勢の観光客で賑わいます。
浦富海岸 鳥取県岩美町に位置する「浦富(うらどめ)海岸」。京都符と兵庫県、鳥取県にまたがる「山陰海岸ジオパーク」の一部に含まれ、約15kmにわたって続く海岸線からは豊かな自然を観察できます。 奥行き150mの山陰海岸最大の洞窟「龍神洞」や、高さ60mの崖に野生の菜の花が咲き誇る「菜種五島(なたねごとう)」をはじめとした自然の名所は必見。 海岸線に沿って走る遊歩道や遊覧船、シュノーケリングの体験ツアーもあり、海の魅力を様々な角度から満喫できるスポットです。
鳥取砂丘 鳥取県鳥取市の日本海海岸に広がる「鳥取砂丘」。南北2.4km、東西16kmを誇る日本最大の砂丘です。 中国地方から風で運ばれていた砂が、10万年という長い年月をかけて堆積し、広大な砂丘を完成させました。鳥取砂丘では、「パラグライダー」や砂上を滑る「サンドボード」、砂丘の大自然を感じる「砂丘ヨガ」など、様々なアクティビティが体験可能。中でもラクダのライド体験は、広大な砂地を練り歩く光景を楽しめ、まるでエジプトの砂漠を歩いている気分に。 長靴とスリッパのレンタルや足洗い場を完備しており、靴に砂が入る心配もありません。周辺には、世界最高レベルの砂の彫刻作品を展示している「砂の美術館」もあります。
投入堂 鳥取県の中央部・三朝(みささ)町に位置する「投入堂」。三徳山三佛寺の奥院にあたる建造物です。 三徳山は、修験道の開祖・役行者が706年に開山。849年には円仁が三佛寺を創建しました。役行者が山の麓に建てたお堂を法力で手の平に乗るほど小さくし、断崖絶壁にある岩窟に投げ入れたという伝説が残されており、このことから「投入堂」と呼ばれるようになっています。 伝説の通り、投入堂が建つのは断崖絶壁。国宝に指定されており、堂内には「鸚鵡文(おうむもん)銅鏡」と本尊の「金剛蔵王権現(ざおうごんげん)」が安置されています。三徳山は往時に開かれた修行の場。投入堂へ参拝するには、険しい山道を登る必要があります。周辺には世界屈指のラドン温泉の地「三朝温泉」があります。ぜひあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。
鳥取城跡 鳥取県鳥取市に位置する「鳥取城跡」。日本100名城のひとつにも数えられる、16世紀中ごろからの歴史を誇るお城です。 久松山の麓から山頂までをうまく使った防御性の高い山城で、天下統一をめざす織田信長が、豊臣秀吉を総大将としてこの城を2度にわたって攻撃。その際、秀吉のおこなった兵糧攻め(ひょうろうぜめ)は「鳥取の飢え殺し(かつえごろし)」としてよく知られています。現在、城の正面入口には、当時攻められた毛利方の城主・吉川経家の像が立ちます。 山頂からは鳥取市街が一望でき、鳥取砂丘まで見渡せる見晴らしの良さも見どころのひとつ。周囲一帯は「久松公園」として整備されており、「鳥取県立博物館」「鳥取市歴史博物館」などが周辺に立ちます。
皆生温泉 鳥取県の西部、米子市にある「皆生(かいけ)温泉」。日本海に面した温泉地で、国内トライアスロン発祥の地としても知られています。 皆生温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム塩化物泉。神経痛やリウマチなどに効能があり、お肌がツルツルになるといわれています。毎分4456.5ℓと豊富な湯量が湧き出る皆生温泉街には、源泉かけ流しが楽しめる場所も。純和風な旅館、モダンなホテルなど、海に面した眺望が自慢のさまざまな宿泊施設が立ち並んでいます。また、美味しい海産物が豊富で、なかでもカニやカキが絶品。温泉の質、景色、料理と3拍子揃う温泉地です。 目の前には「日本の夕陽朝日100選」にも選ばれた、美しい眺望が楽しめる「皆生温泉海水浴場」が広がっており、夏は海水浴も楽しめます。
三朝温泉 鳥取県の中央部・三朝町に位置する「三朝(みささ)温泉」。世界屈指のラドン温泉です。 ラドンとは、ラジウムが崩壊してできる物質のこと。発せられる弱い放射能が、新陳代謝を活発にし免疫力や自然治癒力を高めます。そのため、千年以上にわたり「癒やしの湯」として親しまれてきました。温泉街には、旅館をはじめ、お土産屋や食堂などが建ち並んでおり、入浴はもちろん散策も楽しめますよ。 温泉と合わせて訪れたいのが「三徳山三佛寺投入堂」。三朝温泉の東部にあり、往時から山岳仏教の修験の場となっていました。投入堂は寺の奥院にあたり、絶壁のくぼみに建てられた他に類を見ない建造物。間近に見るためには険しい山道を登る必要がありますが、望遠鏡を使えばふもとの車道から投入堂を遠望できます。
砂の美術館 鳥取県の東部、鳥取市にある「砂の美術館」。鳥取砂丘のすぐ近くに位置している、砂で作られた砂像を展示する施設です。 2006年にオープンした砂の美術館は、砂像をテーマにした世界で唯一の美術館。展示されている砂像は、国内外で活躍する砂像彫刻家によるハイレベルな作品です。繊細でなめらかな曲線は、思わず目を奪われるほど。「砂で世界旅行」という基本コンセプトはそのままに、毎年展示のテーマが変わるので、いつ訪れても新しい発見があります。施設内はバリアフリーなので、車椅子やベビーカーでも楽しめるところも嬉しいポイント。 また、砂の美術館では定期的にイベントを開催しています。なかでもミニ砂像体験は、砂像を作れる珍しい体験で子どもにも人気があります。
弓ヶ浜 鳥取県の西部・米子から境港にまたがる「弓ヶ浜」。弓のように弧を描く約20kmの海岸です。砂浜の東側には松林が広がり、その松林が冬の日本海から吹く強い風で斜めになびく光景が見どころ。日本の渚百選にも選ばれています。 夏には海水浴場がオープン。標高の高い山が周辺にないことから、大山・中国山脈といった山々を眺めながら海水浴を楽しめます。 弓ヶ浜の裏手には「皆生(かいけ)温泉」があります。その昔、大国主命(おおくにぬしのかみ)が東国の遠征の際に傷ついた体を癒したといわれる由緒ある温泉です。