さくらの山公園 千葉県北部、成田市に位置する「さくらの山公園」。成田空港の滑走路北側にある、飛行機の離着陸を間近で体感できる公園です。 桜が約500本、低木約5,300株が植えられており、人々の憩いの場となっています。エンジンの大きな轟音と共に離発着をするダイナミックな姿を間近に見られます。成田空港の就航都市数は130以上あるので、ジャンボジェットやユニークなデザインの飛行機が次々に登場。花々と飛行機をフレームに収められます。また、線路が併設されていて飛行機と電車を同時に楽しめるので、乗り物好きの子ども連れファミリーに人気です。桜の開花シーズンは駐車場が大変混雑するので、公共交通機関を利用するのがおすすめ。 園内にある「空の駅 さくら館」では、市の観光情報コーナーやお弁当、成田ゆかりのお土産を販売しています。購入したお弁当を片手に、大迫力の航空機のそばでピクニックを楽しめます。
佐倉城址 千葉県の北部、佐倉市に位置する「佐倉城」。「日本100名城」に指定されている、江戸幕府の代々の要職が治めた城の遺構です。 もとは室町時代の名族・千葉一族の城。1610年の徳川家康の命により、6年の歳月をかけて整備されました。城の整備を請け負った土井氏は江戸幕府の元老中であり、ほかの多くの歴代城主も老中経験者。佐倉城が関東東部をまもる重要な拠点であったことがうかがえます。現在は「佐倉城址公園」として整備され、園内には櫓跡や堀などが残っています。 中世の城郭でよく見られる天守や石垣が佐倉城にないのは、江戸近郊ならではの特徴。粘度ある土質で滑りやすい地面は敵が攻めづらく、石垣を積む必要がなかったといわれます。天守がないのは、徳川家に仕える者としての配慮をしたためのようです。 見どころは復元された「角馬出(かくうまだし)」。角馬出の周囲には、水がない堀である「空堀」や土塁が配置されています。当時は約6mもの深さがあった空堀、現在は安全上3mほどの深さですが、それでも迫力がある造り。いかに攻め手にとって難所であったかが分かります。