- 【高知の桜】人気名所9選:桜祭りにも注目
- (高知市)優美な天守に春の彩り「高知城」
- (佐川町)牧野博士ゆかりの花々「牧野公園」
- (大川村)個人宅の裏山で桜祭り「大川村」
- (仁淀川町)青空に映えるピンクの花「大石家のしだれ桜」
- (高知市)桜のトンネルに目を奪われる「堀川沿いの桜」
- (四万十町~四万十市)様々な桜の楽しみ方「四万十川」
- (香美市)桜祭りや桜のトンネル「鏡野公園」
- (仁淀川町)春の絶景に包まれた「花の里公園」
- 【高知の桜】一本桜5選:土地の歴史を感じる
- (仁淀川町)県内の桜に先駆けて咲く「ひょうたん桜」
- (大月町)牧野博士が愛した幻の桜「月光桜」
- (南国市)山里を桜色に染める「八京の一本桜」
- (仁淀川町)名家のシンボル「市川家のしだれ桜」
- (仁淀川町)滝のようにしだれ落ちる「中越家のしだれ桜」
- さいごに
咲き誇るピンクの花に、甘い香りにと、日本人に春の訪れを感じさせてくれる可憐な桜。
この記事では、2024年に高知県でぜひ訪れたい桜のスポットを13カ所取り上げました。
高知県には、知る人ぞ知るとっておきの穴場の桜から多くの人でにぎわう大人気の桜の名所まで、個性豊かなお花見スポットがそろっています。
2024年の春には、高知県が誇る桜のライトアップや桜祭りなどを目的に、ぜひ旅に出掛けてください。
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【高知の桜】人気名所9選:桜祭りにも注目
ここでは、高知県の数ある桜スポットの中から、貴重な文化財を有するお城や透明度抜群の川、自然豊かな公園など、特に人気の高い桜の名所を8つ厳選してピックアップしました。
どの桜名所でも、花の見頃に合わせて、桜祭りやライトアップなどが開催されています。満開の桜に包まれて春らしい時間を満喫しましょう。
(高知市)優美な天守に春の彩り「高知城」
高知城天守と桜
三層六階の望楼型天守などの国の重要文化財を擁し、「日本100名城」の一つに数えられる「高知城」は、県内を代表する桜の名所です。
城内のソメイヨシノ、ツバキカンザクラ、ヤマザクラなど6種類およそ223本もの桜が咲き乱れるベストシーズンは、例年3月下旬から4月上旬。
高知城のお堀と桜
桜の見ごろに合わせて、~5月6日(月祝)までの期間中18:30〜21:30の時間帯でぼんぼりも点灯。
2024年4月5日(金)~7日(日)には「和で綴る花と灯り」をテーマに生け花や土佐和紙の灯籠が飾られる「高知城花回廊」も開催されます。
日中は天守の白と桜のピンクと木々の緑が織り成す色鮮やかな光景を、夜は温かい光が照らし出す幻想的な光景を愛でながら、花見を楽しみましょう
【高知城】
●住所:高知県高知市丸ノ内1-2-1
●例年の見頃:3月下旬〜4月上旬
●サイト:高知城
●アクセス:
とさでん交通伊野線[高知城前駅]から徒歩約5分
高知自動車道[高知IC]から車で約15分
(佐川町)牧野博士ゆかりの花々「牧野公園」
牧野公園で見られる品種も様々な桜(画像提供:一般社団法人仁淀ブルー観光協議会)
「牧野公園」は、佐川町出身の植物学者である牧野富太郎博士が、東京から郷土に送ったソメイヨシノの苗を植えたことでできた公園です。
博士ゆかりの400種類ほどの山野草や花々など、年間を通じて四季折々の自然と触れ合えるスポットとして親しまれています。
現在では、ヤマザクラ、センダイヤザクラ、ソメイヨシノ、シュクガワマイザクラなど、およそ30種約350本にも及ぶ桜が植えられており、「さくら名所100選」にも登録。
桜祭り期間中の様子(画像提供:一般社団法人仁淀ブルー観光協議会)
2024年3月22日(金)~4月7日(日)には「牧野公園さくらまつり」が開催されます。
桜祭りの期間中18:00~21:00の時間帯にはぼんぼりによる桜のライトアップも実施。合わせて、生花展や酒粕の販売も楽しめるとあって、多くの人でにぎわいます。
【牧野公園】
●住所:高知県佐川町甲2458
●例年の見頃:3月下旬〜4月上旬
●サイト:牧野公園
●アクセス:
JR四国土讃線[佐川駅]から徒歩約10分
高知自動車道[伊野IC]から車で約30分
(大川村)個人宅の裏山で桜祭り「大川村」
敷地内の山道を見上げる(写真:[一社]土佐れいほく観光協議会)
高知県の秘境として知られる大川村に、知る人ぞ知る穴場の桜祭りがあります。それが、個人宅の裏山を開放して行われる「大川村さくら祭・しばざくら祭」です。
桜祭りの見どころは、神戸市から高知にUターンした川上さんご夫妻が自宅裏山に桜を植えたり、遊歩道を整備したりと、10年以上の年月を費やして作り上げた花園です。
2024年3月31日(日)〜4月14日(日)の桜祭り開催期間には、6万本以上の桜のみならず、2万本ほどの菜の花やチューリップ、スイセンなども満開を迎え、色とりどりの美しい風景が訪れる人の目を楽しませます。
個人が催す桜祭りだけあって、手作りの看板や休憩所の囲炉裏やこたつなどアットホームな雰囲気が魅力です。
【大川村】
●住所:高知県大川村井野川268-10
●例年の見頃:4月初旬〜4月中旬
●サイト:大川村
●アクセス:
高知自動車道[大豊IC]から車で約55分
松山自動車道[いよ西条IC]から車で約80分
(仁淀川町)青空に映えるピンクの花「大石家のしだれ桜」
大石家のしだれ桜(画像提供:一般社団法人仁淀ブルー観光協議会)
多彩なお花見スポットが点在する仁淀川町の「大石家のしだれ桜」は、大石家の入口近くで出迎えてくれる大きなしだれ桜であり、同じ町内にたたずむ中越家のしだれ桜の子孫に当たります。
大石家のしだれ桜が植栽されたのは、今から50年ほどさかのぼる1967(昭和42)年頃で、先代の当主が孫と一緒に植えたものだとか。
近隣のしだれ桜も同時に楽しんで(画像提供:一般社団法人仁淀ブルー観光協議会)
しだれ桜は毎年3月下旬〜4月上旬に見頃を迎えます。大きな木から垂れる枝に咲くいくつもの可憐な桜の花は印象的。
青空をバックにした春だけの優雅な光景を一目見ようと、訪れる観光客も少なくありません。
【大石家のしだれ桜】
●住所:高知県仁淀川町別枝1220
●例年の見頃:3月下旬〜4月上旬
●サイト:大石家のしだれ桜
●アクセス:
JR四国土讃線[西佐川駅]から車で約45分
(高知市)桜のトンネルに目を奪われる「堀川沿いの桜」
堀川沿いの桜
高知市の文化施設「かるぽーと」から鏡川大橋まで、およそ1kmにわたって桜並木が続く「堀川」。
川の両岸にある120ほどの桜が一斉に花開く、例年3旬下旬〜4月中旬にかけて幻想的な桜のトンネルが出現します。
周辺には整備された遊歩道や桟橋があり、行きと帰りで両方の川岸からの眺めを楽しむ人も珍しくありません。
お花見シーズン限定で登場する遊覧船「お花見遊覧」も堀川の春の風物詩。満開の桜を船上から見上げたり、川面に映り込む桜や花筏を間近から眺めたりしながら、およそ1時間の船旅を満喫できると評判です。
【堀川沿いの桜】
●住所:高知県高知市
●例年の見頃:3旬下旬〜4月中旬
●サイト:堀川沿いの桜
●アクセス:
とさでん交通[はりまや橋駅]から徒歩約5分
高知自動車道[高知IC]から車で約10分
(四万十町~四万十市)様々な桜の楽しみ方「四万十川」
四万十川堤防沿いの桜
「最後の清流」として名高い清流の「四万十川」も、高知の代表的な桜名所です。
四万十川周辺には、3月中旬〜4月上旬頃にかけて桜と菜の花が絶景を織りなす「桜づつみ公園」や、約500本のソメイヨシノが咲き誇る「為松公園」など、魅力的な桜の名所がずらり。
なかでも、四万十町の窪川から四万十市の西土佐に伸びる国道381沿いの桜並木は圧巻で、春になると桜のトンネルのもとでドライブを満喫する人も多いとか。
夜桜で有名な「為松公園」や河畔にある約300本の桜とステージイベントで知られる「家地川公園」の桜祭りも開催されており、お花見ドライブや夜桜鑑賞、桜祭りへの参加など、さまざまに桜を愛でることができます。
【四万十川】
●住所:高知県四万十市・四万十町ほか
●例年の見頃:3月中旬〜4月上旬
●サイト:四万十川
(香美市)桜祭りや桜のトンネル「鏡野公園」
鏡野公園の桜並木
「日本さくら名所100選」に選定されている「鏡野公園」は、高知の外せない桜名所。
春には、園内でヤエザクラやソメイヨシノをはじめとする約600本もの桜と出合えるほか、公園の隣にある高知工科大学香美キャンパス内の全長200mもある桜のトンネルも必見です。
様々な桜が咲き誇る2024年3月23日(土)~4月7日(日)には桜祭りが行われ、グルメの屋台やぼんぼりに照らされた夜桜などを楽しめます。
園内の様子
園内には広々とした芝広場や遊歩道もあり、満開の桜のもとでのピクニックや桜のトンネルの散策なども楽しそう。
女性グループやカップルから小さな子ども連れのファミリーまで、多くの人の憩いの場になっています。
【鏡野公園】
●住所:高知県香美市土佐山田町宮ノ口
●例年の見頃:3月下旬〜4月上旬
●サイト:鏡野公園
●アクセス:
高知自動車道[南国IC]から車で約25分
(仁淀川町)春の絶景に包まれた「花の里公園」
花の里公園
雄大な山々に囲まれた仁淀川町の寺村集落に位置する「花の里公園」は、地元の方々による手作りの公園です。
例年の3月下旬〜4月上旬頃にかけて、桜や花桃などの花々が緑深き山に春の彩りを添え、桜の淡いピンクや花桃の白と濃いピンクと赤、山の緑が鮮やかなコントラストを描き出します。
春にはお弁当を持参してのピクニックや、透明度の高さから「仁淀ブルー」と称される「仁淀川」が紡ぐのどかな光景を展望台から楽しめるのも嬉しいポイント。
そこかしこに、遊具やベンチなど手作り感あふれるアイテムが設置されており、まるで秘密基地や隠れ家のような居心地の良さを感じられます。
【花の里公園】
●住所:高知県仁淀川町寺村1002
●例年の見頃:3月下旬〜4月上旬
●サイト:花の里公園
●アクセス:
JR四国土讃線[西佐川駅]から車で約20分
【高知の桜】一本桜5選:土地の歴史を感じる
豊かな自然の中に凛とそびえ立つ一本桜は、暖かい春になると毎年満開の花を咲かせて、圧倒的な存在感と美しさを放ちます。
ここからは、高知に来たらぜひ見てほしい一本桜の名所を5つ紹介します。
(仁淀川町)県内の桜に先駆けて咲く「ひょうたん桜」
あまりのスケールに圧倒されそう(画像提供:一般社団法人仁淀ブルー観光協議会)
数々の桜の名所があることから、春には多くの花見客でにぎわう仁淀川町。樹齢約500年の「ひょうたん桜」も仁淀川町に春の訪れを告げる桜名所の一つです。
「ひょうたん桜」は、県の天然記念物にも選定されている「エドヒガン」という名の古木で、つぼみの形がひょうたんに似ていることから名付けられました。
例年の見ごろである3月下旬〜4月上旬頃には、県内屈指という高さ約21m、根元の周囲約6mもある巨木は、花が咲いて華やかな姿に。
ひょうたん桜の周辺にはしだれ桜など数多くの桜が咲いており、ひょうたん桜のみならず桜のトンネル散策も楽しめるのもおすすめポイントです。
【ひょうたん桜】
●住所:高知県仁淀川町大崎200
●例年の見頃:3月下旬〜4月上旬
●サイト:ひょうたん桜
●アクセス:
JR四国土讃線[西佐川駅]から車で約35分
(大月町)牧野博士が愛した幻の桜「月光桜」
浮かび上がる月光桜
高知県出身の植物学者・牧野博士が、かつて研究を進めていた「満月になると満開になる」という幻の山桜。
博士ゆかりの山桜と目されているのが、樹齢200年ほどの「月光桜」です。
博士の念願だった「アシズリザクラ」という新種の登録は叶わず、伝承上の桜に過ぎなかった幻の山桜を、「白い花をつける大きな桜の木」とのキーワードを頼りに、地元の方々が探し出したものになります。
毎年3月下旬〜4月上旬頃が見頃で、白い花が満開に咲くと光沢を放ち輝いているように見えるのが特徴です。
桜の見頃には、巨大な山桜のライトアップが行われ、博士を魅了した美しく上品な佇まいが訪れる人を出迎えてくれます。
【月光桜】
●住所:高知県大月町弘見4852
●例年の見頃:3月下旬〜4月上旬
●サイト:月光桜
●アクセス:
土佐くろしお鉄道線[宿毛駅]から徒歩約20分
(南国市)山里を桜色に染める「八京の一本桜」
八京の一本桜
約70年前にみかん畑に植えられた山桜が、現在まで花を咲かせ続ける「八京の一本桜」。
高知の桜としては早めの3月中旬〜3月下旬頃にかけて満開を迎えます。
山里に立つ一本桜ながら、その大きさは幹まわり1.6m、高さ9mほどもあり、存在感は抜群です。
青空や緑の山々をバックに凛とそびえる桜の麗しさは格別で、木の近くにベンチが設置されていることから、ベンチに座ってのんびりと風景を眺めたり、写真撮影をしたりと、思い思いの時間を過ごせます。
一本桜の周辺には、およそ200本のヤマザクラやひょうたん桜、ソメイヨシノなどの桜に加えて、600本ほどのツツジも植えられていて、満開時には周囲一体は春色に包まれます。
【八京の一本桜】
●住所:高知県南国市八京
●例年の見頃:3月中旬~3月下旬
●サイト:八京の一本桜
●アクセス:
高知自動車道[南国IC]から車で約20分
(仁淀川町)名家のシンボル「市川家のしだれ桜」
市川家のしだれ桜
仁淀川町にある市川家の人々によって、脈々と受け継がれる「市川家のしだれ桜」。
市川家は、代々関所番を務めていた家で、土佐三大祭りの一つと称えられる冬の風物詩「秋葉まつり」の前夜に御神体が一夜を過ごすほどの名家なのです。
50年ほどの歴史を刻む現在のしだれ桜は、昭和時代に桜木を譲った中越家の子桜であり、長男の誕生を祝って植樹されたという樹齢300年の先代桜の孫桜になります。
満開を迎える例年の3月下旬〜4月上旬頃には、垂れた枝から数多くの桜の花が咲く、昔と変わらない優美な姿をみせてくれます。
【市川家のしだれ桜】
●住所:高知県仁淀川町別枝1120
●例年の見頃:3月下旬〜4月上旬
●サイト:市川家のしだれ桜
●アクセス:
JR四国土讃線[西佐川駅]から車で約45分
(仁淀川町)滝のようにしだれ落ちる「中越家のしだれ桜」
中越家のしだれ桜(画像提供:一般社団法人仁淀ブルー観光協議会)
「中越家のしだれ桜」は、藩政時代の庄屋かつ佐川領主の休憩地でもあった中越家が、佐川領主をもてなすため、仁淀川町屈指の桜の名所として名をはせる市川家より苗をもらい受けて植樹した桜の木。
毎年3月下旬〜4月上旬頃には、樹齢およそ200年と伝わるエドヒガンザクラが満開に。
立派な枝ぶり(画像提供:一般社団法人仁淀ブルー観光協議会)
樹高15m、根回り4.5m、枝張り直径14mほどもあるしだれ桜はほかと比べても大きく、満開時の美しさは圧倒的。
滝のようにしだれ落ちるここならではの光景が多くの人を魅了してやみません。
しだれ桜は咲きはじめの鮮やかなピンク色から満開時の白色へと色が変化するのも特徴ですので、色の移り変わりもぜひチェックしてみてくださいね。
【中越家のしだれ桜】
●住所:高知県仁淀川町別枝1330
●例年の見頃:3月下旬〜4月上旬
●サイト:中越家のしだれ桜
●アクセス:
JR四国土讃線[西佐川駅]から車で約50分
さいごに
この記事では、2024年にぜひ訪れたい高知県のお花見スポットや一本桜について、詳しく紹介しました。
ここ数年はコロナの影響で縮小や中止されていた桜祭りや夜桜のライトアップが、2024年には例年の規模で開催されることも珍しくありません。
高知の桜の名所で悩んだ際には、ぜひこの記事を参考にお気に入りの桜スポットを見つけてくださいね。
Text:tenshi Edit:Sakura Takahashi
Photo:PIXTA(特記ないもの)
参考:
ゆったり旅する さかわのしおり/でぃぐ!大川村/新高知市観光遊覧船/公益財団法人 四万十川財団/香美市公式ホームページ/一般社団法人 大月町観光協会/奇跡の清流 仁淀ブルートリップガイド/仁淀川町観光ポータルサイト によどがわ.TV/南国市観光協会/ほか各施設公式サイト