【和歌山の桜】さくら名所100選スポット
(和歌山市)関西一早咲きの桜の名所:紀三井寺
(岩出市)歴史ある寺と7000本の桜:根来寺
(古座川町)こいのぼりと桜のコラボ:七川ダム湖畔の桜
【和歌山の桜】有名な花見スポット
(海南市)約2000本の桜が咲き誇る:亀池公園
(海南市)国宝を拝める花の寺:長保寺
(和歌山市)和歌山市屈指の桜名所:和歌山城
(湯浅町)散策にもおすすめ:施無畏寺
(日高川町)有名な昔話の舞台:道成寺
【和歌山の桜】穴場で花見を楽しむ
(白浜町)大パノラマを満喫:平草原公園
(和歌山市)夕陽に映える満開の桜:高津子山
(橋本市)85基の朱塗り鳥居:丸高稲荷神社
(紀の川市)鉄橋を渡る電車と桜:大池遊園
【和歌山の桜】熊野古道で春を満喫
(那智勝浦町)三重塔と滝の競演:熊野那智大社
(那智勝浦町)落差133m滝が御神体:那智大滝
(那智勝浦町)桜色に染まる大鳥居:大斎原
(那智勝浦町)参詣者を見守る:中辺路沿道
和歌山の桜の名所まとめ

海と山、大自然に恵まれた和歌山は、温暖な気候と都会からのアクセスも抜群。貴重な史跡が数多く残り、世界遺産「熊野古道」を有する人気観光地。

この記事では、そんな和歌山ならではのお花見スポットをお届けします。

高台から望む夕陽、国宝の寺を背景に咲き誇る桜、水面に映る桜並木など、のどかな春の風景を見に出かけてみませんか。

《関連記事》
【お花見】この春行きたい!近畿地方の桜名所14選
【お花見】この春行きたい!日本全国桜名所を一挙大公開!

【和歌山の桜】さくら名所100選スポット

和歌山には「さくら名所100選」に選ばれた名所が3カ所あります。まずは「ここへ行けば間違いない」という王道のお花見スポットを紹介します。

「さくら名所100選」とは「日本さくらの会」が発表する全国の桜の名所。

知名度や利用客の多さだけでなく、木の状態や保護管理体制、歴史(由緒)、本数や周辺環境との調和などの観点から選ばれます。

(和歌山市)関西一早咲きの桜の名所:紀三井寺

「近畿に春の到来を告げる寺」と呼ばれる紀三井寺(きみいでら)は、早咲きの桜の名所。

境内にはソメイヨシノを中心に、約500本の桜が咲き誇ります。本堂前の標本木が開花宣言の目安であることから、毎年ニュースでも取り上げられています。

231段の石段を登り、桜の花越しに眺める和歌浦の海は絶景

231段の石段を登り、桜の花越しに眺める和歌浦の海は絶景(写真:[公社]和歌山県観光連盟)

紀三井寺は、「西国三十三所観音巡礼」の第二番札所。770(宝亀元)年に唐僧為光上人により開基された由緒あるお寺です。

言い伝えによると、寺の桜は竜宮城の乙姫様からもらった宝物の一つ「七本桜」がはじまりだとか。

朱塗りの楼門、歴史あるお堂と華やかな桜とのコントラストは大変風情があります。

例年3月下旬から4月上旬に行われる「桜まつり」ではライトアップが行われ、幻想的な夜桜を楽しめます。

【紀三井寺】
●住所:和歌山県和歌山市紀三井寺1201
●公式サイト:紀三井寺
●アクセス:
JR[紀三井寺駅]より徒歩約10分
阪和自動車道[和歌山IC(または和歌山南IC)]より約30分

(岩出市)歴史ある寺と7000本の桜:根来寺

高野山で真言密教を修めた覚鑁(かくばん)上人によって開かれた新義真言宗の総本山。

約900年の歴史を持つ根来寺(ねごろじ)には、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ネゴロザクラ、ボタンザクラ、シダレザクラなど約7000本の桜が植えられています。

歴史ある建物と桜が咲き誇る光景は、印象的で見ごたえも抜群

歴史ある建物と桜が咲き誇る光景は、印象的で見ごたえも抜群(写真:[公社]和歌山県観光連盟)

根来寺は、1585(天正13)年に豊臣秀吉が攻め入り、そのほとんどが焼けてしまいました。焼失を免れた大師堂は、現在は重要文化財に指定されています。

根来寺の桜は種類が豊富なため、比較的長期間花見が楽しめるのもポイントです。例年3月下旬から4月上旬にかけて、大門周辺では桜のライトアップを実施しています。

【根来寺】
●住所:和歌山県岩出市根来2286
●公式サイト:根來寺
●アクセス:
JR[和泉砂川駅]下車、バス約16分[根来寺]すぐ
JR[紀伊駅]下車、バス約13分[根来]徒歩約20分
阪和自動車道[泉南IC]より岩出方面へ[岩出・根来IC南]の交差点を左折

(古座川町)こいのぼりと桜のコラボ:七川ダム湖畔の桜

古座川の上流にあり、約3000本のソメイヨシノが、七川ダム湖畔の周囲約5kmに渡って咲き誇る和歌山の人気お花見スポット。

広々とした湖畔の景色と緑豊かな山々、満開の桜の組み合わせが印象的です

広々とした湖畔の景色と緑豊かな山々、満開の桜の組み合わせが印象的です

例年見頃の3月下旬から4月上旬に開催される「桜まつり」は、こいのぼりが桜に混じって空を泳ぐ光景が見られることで知られています。

日暮れには、ぼんぼり提灯によってライトアップされた夜桜を満喫できます。

【七川ダム】
●住所: 和歌山県東牟婁郡古座川町佐田
●公式サイト:七川ダム
●アクセス:
JR[古座駅]より車で約45分
阪和自動車道[すさみ南IC]より国道42号線[串本町]経由、国道371号線[古座川町]へ

【和歌山の桜】有名な花見スポット

和歌山には、紀州徳川家ゆかりの史跡や古い町並みなどが数多く残っています。

「歴史的建物と桜」という組み合わせは、和歌山の花見の醍醐味といってもいいでしょう。

ロマンを感じながら、春の陽気と美しい桜を満喫できるおすすめの花見スポットをご紹介します。

(海南市)約2000本の桜が咲き誇る:亀池公園

亀池は、1710(宝永7)年、江戸時代に作られた和歌山県最大級の灌漑用ため池。

亀池の周囲4キロに渡って咲き誇る約2000本の桜を目当てに、春には多くの花見客で賑わいます。

青い水面が桜のピンク色を引き立てます

青い水面が桜のピンク色を引き立てます

池の水面に映る桜もまた格別。自然を満喫しながら遊歩道をゆっくり散策してみてはいかがでしょうか。

例年3月下旬から4月上旬に開催される「さくらまつり」期間は、提灯でライトアップされた神秘的な満開の桜を見ることができます。

【亀池公園】
●住所: 和歌山県海南市阪井
●公式サイト:亀池公園
●アクセス:
JR[海南駅]下車、バス約20分[亀池公園]南に徒歩5分
阪和自動車道[海南東IC]より約15分

(海南市)国宝を拝める花の寺:長保寺

海南市にある長保寺(ちょうほうじ)は、1000(長保2)年に一条天皇の勅願によって創建された古刹。

満開時には、門前や参道にも桜が咲き乱れます

満開時には、門前や参道にも桜が咲き乱れます(写真:[公社]和歌山県観光連盟)

境内には、ソメイヨシノをはじめ約400本の桜が植えられ、別名「花の寺」と呼ばれています。本堂、多宝塔、大門は国宝に指定されています。

江戸時代には紀州徳川家の菩提寺となり、吉宗将軍が何度も訪れたことから、境内の桜は「吉宗桜」と呼ばれることも。

例年4月上旬には「さくらまつり」を開催。300個の提灯が灯る境内は幻想的な雰囲気に包まれ、国宝の大門と満開の桜のライトアップは一見の価値あり。

長保寺で花見を楽しむ人々

長保寺で花見を楽しむ人々(写真:[公社]和歌山県観光連盟)

【長保寺】
●住所:和歌山県海南市下津町上689
●公式サイト:長保寺
●アクセス:
JR[下津駅]より車で約10分
阪和高速道路[海南IC]より約15分

(和歌山市)和歌山市屈指の桜名所:和歌山城

和歌山のシンボル和歌山城は、県内屈指の桜の名所。紀州徳川家の居城としても知られています。

春には城を中心に、公園一帯が約500本のソメイヨシノ、ボタンザクラで埋め尽くされ、明るいピンク色に染まります。

満開時期を迎えた和歌山城

満開時期を迎えた和歌山城

特に、公園北側に位置する二の丸庭園からの眺めは絶景。天守閣を背景に桜が咲き乱れる光景は絵画さながらの美しさです。一の橋付近の「しだれ桜」も見逃せません。

見頃を迎える3月下旬から4月上旬には「桜まつり」が開催されます。日が暮れると、ぼんぼりや提灯でライトアップされるほか、屋台が出るなど、毎年多くの人が夜桜を楽しんでいます。

【和歌山城】
●住所:和歌山県和歌山市1番丁3
●公式サイト:和歌山城
●アクセス:
JR[和歌山駅]下車、バス(0系統、25系統)[和歌山城前]すぐ
阪和自動車道[和歌山IC]より国道24号線[三年坂通り]経由約15分

(湯浅町)散策にもおすすめ:施無畏寺

施無畏寺(せむいじ)は、鎌倉時代に明恵上人が開いた歴史あるお寺。桜の名所でもあり、春になると境内一帯は満開の桜で薄ピンク色に包まれます。

寺へ上る坂道を歩いていると、満開の桜の向こうに湯浅の海が一望できます。和歌山ならではの、のどかな春の風景にゆったりと癒やされることでしょう。

施無畏寺の桜

施無畏寺の桜

湯浅は「醤油発祥の地」。醸造業に関わる町家や土蔵などが残る「重要伝統的建造物群保存地区」です。

古い町並みを生かしたお洒落なカフェやギャラリーもあり、お花見ついでにぜひ町を散策してみてくださいね。

どこか懐かしい雰囲気の町並み

どこか懐かしい雰囲気の町並み

【施無畏寺】
●住所:和歌山県有田郡湯浅町栖原1465
●公式サイト:施無畏寺
●アクセス:
JR[湯浅駅]下車、バス約6分
阪和自動車道[有田IC]より約5分

(日高川町)有名な昔話の舞台:道成寺

能や歌舞伎で知られる「安珍清姫伝説」の舞台となった道成寺は、桜の名所としても有名です。

エドヒガンやソメイヨシノなどが次々と開花していくので、長期間お花見が楽しめるのも特徴。本堂横にある入相桜(いりあいざくら)もお見逃しなく。

道成寺の桜

説道成寺の桜

現在の入相桜は二代目。初代は樹齢数百年の大木で天然記念物に指定されていましたが、昭和初期の台風で折れてしまいました。

現在の入相桜はその根元から自生したものだそうです。

【道成寺】
●住所:和歌山県日高川町大字鐘巻1738
●公式サイト:道成寺
●アクセス:
JR[道成寺駅]より徒歩約5分
湯浅御坊道路[御坊南IC]より約10分

【和歌山の桜】穴場で花見を楽しむ

誰もが知る観光名所ではなく、いわゆる穴場のお花見スポットをご紹介します。

地元の人たちに愛されるおすすめの桜名所で、のんびり春を満喫しましょう。

(白浜町)大パノラマを満喫:平草原公園

白浜の高台に位置する平草原公園は、白浜の街並みはもちろん、西に紀伊水道、南に吉野熊野国立公園、東に熊野三千六百峰が一望できる大パノラマが自慢。

園内にはソメイヨシノやヤマザクラ、シダレザクラなど10種以上約2000本の桜が咲き乱れ、春になると多くの花見客が訪れます。

木々の緑に桜のピンク色が映ますね

木々の緑に桜のピンク色が映ますね(写真:[公社]和歌山県観光連盟)

昨年からは夜桜を楽しめるよう、4年ぶりに桜のライトアップも再開しています。

実は夕日の名所としても有名な平草原公園。昼間、夕暮れ時、夜桜と、いろいろな桜を堪能してみてはいかがですか。

【平草原公園】
●住所:和歌山県西牟婁郡白浜町2054-1
●公式サイト:平草原公園
●アクセス:
JR[白浜駅]より車で約15分
紀勢自動車道[南紀白浜IC]より約15分

(和歌山市)夕陽に映える満開の桜:高津子山

高津子山(たこずしやま)は高さ136mの低い山ですが、頂上の展望台からは、360度ぐるりと和歌山市内や和歌の浦湾が見渡せます。

海から眺めるとタコの頭のような形をしていることから、「章魚頭姿山(たこずしやま)」とも呼ばれています。

海と桜のコラボレーションを堪能して

海と桜のコラボレーションを堪能して

頂上への遊歩道沿いに植えられた桜並木が美しく、満開の桜を楽しみながらマイペースに登ることができるのが魅力。

「和歌山県の朝日夕陽百選」に選出された夕日と、満開の桜のコラボレーションが素晴らしい、地元の穴場スポットです。

【高津子山】
●住所:和歌山県和歌山市新和歌浦
●公式サイト:高津子山
●アクセス:
JR[紀三井寺駅]下車、バス[新和歌遊園]徒歩20分

(橋本市)85基の朱塗り鳥居:丸高稲荷神社

和歌山県橋本市にある、隠れた桜の名所。小高い山に鎮座する丸高稲荷神社は隅田八幡神社の境外摂社。

85基の朱塗りの鳥居と約150本のソメイヨシノの桜のトンネルをくぐり、山頂へ。頂上にある展望台からは紀の川や高野山系、隅田地区を見渡すことができます。

幻想的な雰囲気です

幻想的な雰囲気です

鮮やかな鳥居の朱色と青空、桜並木の組み合わせはなんとも美しく、桜の季節にはプロの写真家も多く訪れるフォトスポットとして知られています。

上から見下ろす鳥居と桜の姿も圧巻です。

【丸高稲荷神社】
●住所:和歌山県橋本市紀ノ光台1丁目
●公式サイト:丸高稲荷神社
●アクセス:
京奈和自動車道[橋本東IC]より約5分

(紀の川市)鉄橋を渡る電車と桜:大池遊園

紀の川市にある大池と周辺の自然を堪能できる大池公園。春になると池の周りにはたくさんの桜が咲き乱れ、お花見客で賑わいます。

趣向を変えて、ボートに乗って、池の上からお花見というのはいかがですか。実は大池には「わかやま電鉄貴志川線」が横切っているのです。

池の上を走る電車と桜の風景

池の上を走る電車と桜の風景

子供に人気の「いちご電車」「おもちゃ電車」「たま電車」というかわいい車両があり、電車が鉄橋を渡る瞬間は「桜・池・電車」を同時にカメラに収める絶好のチャンス。

鉄道ファンでなくとも、つい夢中になってしまうお花見スポットです。

【大池遊園】
●住所:和歌山県紀の川市貴志川町長山1287-1
●公式サイト:大池遊園
●アクセス:
和歌山電鐵貴志川線[大池遊園駅]西すぐ
阪和自動車道[和歌山IC]より約20分

【和歌山の桜】熊野古道で春を満喫

自然崇拝を起源とし神道、仏教、修験道の聖地として信仰を集めた熊野三山(熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社)。

熊野へ詣ると過去・現在・未来の安寧が得られるとされ、古くから多くの人が訪れました。

熊野古道とは、熊野三山の霊場へと通じる参詣道のこと。2004年7月に世界遺産に登録され、世界中から注目を集めています。

世界遺産、春の「熊野古道」で出会える桜を紹介します。

《関連記事》
【世界遺産】那智の滝とは?熊野古道から行く観光ルートを解説!

(那智勝浦町)三重塔と滝の競演:熊野那智大社

熊野那智大社は、熊野三山の一つ、全国約4000の熊野神社の御本社です。

境内にある枝垂れ桜は、後白河法皇のお手植えの木を代々伝えたもの。花は小振りで上品な形をしています。

熊野那智大社は、古くは那智の滝を中心とした神仏習合の一大修験道場でしたが、明治初期に那智大社と青岸渡寺(せいがんとじ)に分離しました。

熊野那智大社を訪れたら青岸渡寺にも立ち寄ってみましょう

熊野那智大社を訪れたら青岸渡寺にも立ち寄ってみましょう

青岸渡寺はプロも集まるフォトスポット。「那智大滝」を背景に、朱色に映える三重塔が満開の桜に包まれる姿は荘厳です。

雨の日は、晴れの日とはまた趣の異なる幻想的な雰囲気でおすすめ。

【熊野那智大社】
●住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
●公式サイト:熊野那智大社
●アクセス:
JR[紀伊勝浦駅]またはJR[那智駅]下車、バス[那智山]より徒歩10分。
阪和自動車道[南紀田辺IC]より2時間30分

(那智勝浦町)落差133m滝が御神体:那智大滝

那智山には那智48滝と呼ばれる多くの滝が点在しますが、特に落差が大きいもの(落差133m、滝壺の深さは10m)が那智大滝(御滝)。

那智大滝と桜

那智大滝と桜

滝の目の前にある「飛瀧神社」は熊野那智大社の別院。滝そのものがご神体のため、神様をお祀りする社はなく、那智大滝を直接拝礼します。

滝の周辺は那智原始林として、国の天然記念物に指定されています。春になるとたくさんの桜の花が咲き誇り辺り一帯を華やかに彩ります。

【那智大滝】
●住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
●公式サイト:那智御瀧
●アクセス:
JR[紀伊勝浦駅]下車、バス約25分[那智の滝前]徒歩5分
紀勢道[熊野大泊IC]より国道42号線約1時間

(那智勝浦町)桜色に染まる大鳥居:大斎原

熊野本宮大社の旧社地。日本一の大鳥居で知られる大斎原(おおゆのはら)は桜の名所です。

開けた大地に立つ大鳥居は荘厳な雰囲気を醸し出します

開けた大地に立つ大鳥居は荘厳な雰囲気を醸し出します

高さ33.9mの大鳥居の足元には、春になると一斉に約70本のソメイヨシノやシダレザクラが咲き誇り、辺りは薄ピンク色に包まれます。

大斎原は「神が舞い降りた」とされる場所。最近ではパワースポットとしても人気があります。桜の見頃は例年3月下旬から4月上旬です。

【大斎原】
●住所:和歌山県田辺市本宮町本宮
●公式サイト:大斎原
●アクセス:
JR[紀伊田辺駅]下車、バス約2時間[熊野本宮大社前]徒歩10分
阪和自動車道[南紀田辺IC]より国道311号線約60km

(那智勝浦町)参詣者を見守る:中辺路沿道

世界遺産「熊野古道」にはいくつかルートがあり、中でも観光客に最もおすすめなのが「中辺路(なかへち)」と呼ばれるルートです。

当時の旅人の休憩地となった「王子跡」や、ゆかりの地が数多くあり、古代ロマンを感じることができます。

中辺路では歩いて散策を

中辺路では歩いて散策を

田辺市の市街地から東へ、緑深い紀伊山地を越えて熊野本宮に向かう中辺路沿道には、各所に枝垂れ桜が咲いています。

継桜王子社の近くには、藤原秀衡ゆかりの「秀衡桜」(熊野那智大社にもあり)も有名。

途中「高山寺」(田辺市稲成町)、「伏拝王子」(田辺市本宮町伏拝)や大斎原(おおゆのはら)の対岸にある「七越峯森林公園」など。美しい桜が、きっと旅の疲れを癒やしてくれるはず。

【中辺路】
●公式サイト:熊野古道中辺路
●アクセス:
JR[紀伊田辺駅]下車、龍神バスまたは明光バス(熊野本宮行きまたは栗栖川行き)約45分
阪和自動車道[上富田IC]より国道311号線約30分

和歌山の桜の名所まとめ

全国の「さくら名所100選」、定番スポットから穴場スポットまでの見どころ。

さらに、世界遺産の熊野古道を歩きながら桜を満喫するなど、さまざまな切り口から「和歌山の桜の名所」をご紹介しました。

和歌山県には海や山など豊かな自然と、多くの史跡や世界遺産があります。この記事を参考に、和歌山ならではのお気に入りの桜の名所を見つけてくださいね。



Text:酒徳 留美(さかとく・るみ)

大阪在住、神戸生まれのおでかけ情報ライター。「美味しい&楽しい!」を求め大阪・京都・神戸に出没。趣味はカフェ巡りと愛犬とたわむれること、そしてフラ(ダンス)。最近は、関西のカフェ取材・愛犬とのおでかけスポット紹介・ハワイ文化を紹介するコラムの執筆など、好きなことが仕事につながる幸せを感じている。


Edit:Sakura Takahashi
Photo:PIXTA(特記ないもの)

参考文献:
稲田香奈子『大人の桜旅2014』(三栄書房/2014年)
主婦の友社『主婦の友ベストBOOKS 日本 桜の名所100選』(主婦の友社/2010年)
庄子利男『日本の夜桜』(光村推古書院/2005年)

参考:
和歌山県公式観光サイト わかやま観光古座川町役場ホームページ紀三井寺の桜|紀三井寺岩出市観光協会のホームページ|歴史感じるまち〜岩出根来海南市和歌山市海と山のちいさなまちの湯浅さんぽ|湯浅街観光公式ホームページ道成寺日高川町観光協会南紀白浜観光協会和歌の浦|NPO法人 和歌の浦 万葉薪能の会橋本市観光協会紀の川市熊野那智大社地域の人がすすめる熊野古道の新たな魅力100選|熊野古道熊野本宮観光協会田辺市熊野ツーリズムビューロー中辺路町観光協会