屋島寺 香川県北部、高松市に位置する「屋島(やしま)寺」。今から1,300年前、苦難の末に唐の国から鹿児島にたどり着いた鑑真(がんじん)が開創した寺院です。現在の屋島寺は、鑑真が北側に築いた寺を、空海が南側に遷したものです。 本堂は、鎌倉様式を忠実に再建した重要文化財。御本尊の木造千手観音坐像(せんじゅかんのんざぞう)は、10世紀初頭の姿のまま保存され、木目や細かな彫刻に悠久の歴史を感じられます。 また、屋島は源平の合戦の主戦場として有名で、境内にある宝物殿には戦いの様子を描いた屏風や絵巻物などの宝物が多数収蔵されています。 山頂の3カ所に設けられた展望台からは、高松市街地、源平合戦の古戦場、瀬戸内の多島美など、それぞれ異なった絶景が楽しめます。