耕三寺・耕三寺博物館 広島県尾道市の離島・生口島に位置する浄土真宗の寺院「耕三寺(こうさんじ)」では、その広大な境内を博物館として整備・保全・公開しています。元実業家の耕三寺耕三氏が、自身の母に感謝して建立した耕三寺。名物は全国の国宝建造物をオマージュして建てられた堂塔伽藍と、大理石の庭園「未来心の丘」です。 堂塔は、日光東照宮の陽明門を原寸大で再現した孝養門をはじめ、平等院鳳凰堂を原型とした本堂など、国宝建造物を手本に建造。2003(平成15)年には、その歴史的価値の高さから15棟もの堂塔が国の登録有形文化財に指定されました。 耕三寺博物館の「未来心の丘」は、広さ5000平方メートルにも及ぶ白い大理石の庭園。古来大理石の生産地として有名なイタリア・カッラーラの大理石を使用し、世界的彫刻家・杭谷一東氏によってつくられたこの庭園は、大小様々なモニュメントや広場を有しフォトスポットとして人気を集めます。 神秘的な洞窟「千佛洞(せんぶつどう)地獄峡」は、地下約15m・全長約350mに及ぶ洞窟。なかには高さ約10m、広さ数十平方メートルの洞室が広がり、地獄と極楽を表す彫刻絵や約1000体の石仏が奉安されています。 日本の伝統的な建築美を堪能させ、仏教世界への関心を深める機会を与えてくれる耕三寺。併設するカフェ・クオーレや、ミュージアムショップ「白蓮華」にもぜひお立ち寄りを。 (写真:耕三寺) (公開日:2024/10/30 最終更新日:2024/10/30)
大山神社 広島県尾道市に属する離島、因島に位置する神社。中世には因島村上水軍が守護神とした大山積大神(おおやまづみのおおかみ)を御祭神とする大山神社は、元々は大三島(おおみしま)の大山祇(おおやまづみ)神社の分霊を迎えて建立された因島最古の神社です。 大山神社の境内には全国でも珍しい耳の神様を祀る耳明(みみご)神社や、せとうち七福神巡りの会場「七福神宝船」など見どころが多くあり、特に自転車神社は多くのサイクリストから人気を集めます。 自転車神社は本来の名前を和多志(わたし)神社といい、御祭神は交通の守り神様・和多志大神。サイクリスト向けの休憩スペースを開放したり自転車と一緒に厄除け祈願を受けられたりすることから、「自転車神社」の別名で親しまれています。 由緒ある神社ながら授与品のなかにはかわいらしいデザインのお守りも。かんきつが有名な島ならではの「檸檬守」や、おさめた金額の一部が動物保護団体に寄付される「猫柄御守」はお土産にもおすすめです。自転車柄の御朱印や絵馬もお見逃しなく。 (写真:尾道観光協会) (公開日:2024/7/4 最終更新日:2024/7/4)